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子ども虐待の法律 in カリフォルニア
アメリカでは児童虐待に関する見方が
かなり厳しく、日本では
虐待とみなされないような事が
虐待となり、
事件になることがありますので
アメリカの法律をよく理解し
子どもへの注意が必要です。
下記の法律はカリフォルニア州で
定められているものです。
州によって多少異なりますので
滞在又は訪れる州の法律に
ご注意ください。
【人前でのしつけ】
子どもに体罰を与える事は
しつけや教育ではなく、
暴力とみなされ
虐待行為として通報されます。
実際にあった例として
アメリカのレストランで
食事を嫌がる子どもに怒鳴り、
子どもから食事を取り上げた親が
近くの席の客に通報され
逮捕されたケースがあります。
【夫婦喧嘩は心理的虐待】
子どもの前で親同士が
暴言を言い合ったり
喧嘩をしたりすることは
子どもに対しての心理的な威圧として
虐待とみなされます。
【子供を連れて里帰り】
配偶者の同意を得ずに
子どもを州外や国外に連れ出すと
誘拐罪となり、大問題になります。
例えばアメリカ人の旦那と
日本人妻の国際結婚をした夫婦が
喧嘩や別居のタイミングで
旦那に何も言わずに
子どもを連れて日本に帰ると
実子であっても、
母側の誘拐の罪になります。
離婚申請中の夫婦などに
非常に多い問題ですので
注意しましょう。
【留守番をさせてはいけない】
緊急事態に
的確な行動ができる年齢になるまでは
子ども一人の留守番を
させてはいけません。
例え5~10分の短時間でも、
家や車の中に子どもを残して
その場を離れることは違法です。
実際にあった例として
ハワイに旅行に来ていた
日本人家族の母親が、
小学生の子どもを
ホテルの部屋で一人留守番をさせ
買い物に出かけたところ、
ハウスキーパーに通報され
警察で取り調べを受けた
事件があります。
具体的な子どもの年齢は
発育状況によっても異なるため
決まってはいませんが
目安としては
12-13歳未満と言われています。
留守番をさせる場合は、13歳以上の人が
子どものそばにいるような環境に
しておくようにし、
不可能の場合は必ず同行してください。
【子どもだけにすることは禁止】
子どもが言葉をしっかりと話せない頃は
親の保護が必要で、
子どもだけにしておくことは、
子どもを放置したと見なされます。
実際にあった例として
カリフォルニア州に住む母親が、
自宅アパートの敷地内で
4歳の子どもを
一人で遊ばせていたところ、
近隣住人に通報され
警察に逮捕された事件があります。
【見て見ぬふりをしてはいけない】
アメリカでは子どもの安全は
社会全体が守るものであるため、
これらの虐待行為を知った場合は
見て見ぬふりをせず
疑わしき場合は通報すると言う
意識が浸透しています。
関係性が他人でも身内でも
友達だとしても
虐待の疑いを感じた場合は
警察や児童施設に
すぐに通報しましょう。
Childhelp National Child Abuse Hotline
特に教育関係、児童福祉関連、
医療系などの専門職種の人は
虐待の疑いを感じた場合の通報を
法律で義務付けられています。
通報を受けると、
24時間以内にソーシャルワーカーが
家庭を訪問し、調査が行われます。
writer of this artcle : Ai